透析技術認定士試験の勉強方法

勉強方法

出題傾向は変わってきている

試験難易度は,合格率が約70%ぐらいであるため,受験勉強もしくは対策を講じてないとやや難しい試験と言えるでしょう。

第37回は,腹膜透析に関する問題が非常に多く,困惑した受験生が多くいました。 第38回では,周術期管理,移植,小児透析などの問題多く出題されています。

昨年の第39回の試験はまんべんなく出題されたそうですが,隅をつつく問題が多く,難易度が上がっていたという意見があります。

当ストアも含め,他社の問題集対策を講じた問題が出てきています。 問題集だけ頼る勉強法はリスクがあります。

 

指定テキストの熟読は必須

基本的に出題範囲としてテキストが指定されており,受験日の数か月前に受験者宛に配られますので,それに準じて勉強していれば大丈夫だといわれています。

ですが,指定テキストの内容は,かなり敷居が高く透析に関する知識を持っていないと熟読は難しい。それなりの勉強量が必要となります。出題の内容も指定テキストの隅をつつくような問題が多数でるため,ただ読むだけでは解くことは難しいでしょう。

 

時事問題も視野に入れる

日常業務だけでなく,看護領域に関すること,倫理的な勉強,透析機器に関する事が広く聞かれます。特に統計調査内容や診療報酬改定,ガイドライン改定などの時事問題が非常に多く聞かれます。近年では災害に関する項目が注目を浴びてきています。

過去の受験者さんの意見によると,通年を通して問われるのは,腹膜透析や小児透析,腎移植,透析液清浄化が多いとなっています。また,透析患者数も,年々増加傾向にあるなどの統計に関することも出題されるため,指定テキストだけでなく,受講時の内容もしっかりメモを取りましょう。

指定テキストだけでなくガイドライン,統計調査結果もしっかりと確認しておきましょう。

 

計算問題は少ない

計算問題は,過去の受験者の意見によると午前,午後に1.2問程度であり,公式を求める問題など優しくない問題もあります。点数は他の問題と同じなので,勉強法,苦手分野などの理由によっては「飛ばす」のも手段の一つです。他の分野に勉強時間を当てることもできます。

 

今の傾向は?

 

設問文が従来よりも長く,文章の中から必要な情報を取り出す必要があります。

計算問題は,数字よりもxやvなどの未知数で問われたり,mg,mLといった倍数接頭辞が変わっているなどの引掛けを狙った問題もあります。

腎移植関係,地震による血液透析用回路の標準化が決定されたなどの背景も必要な知識となります。。

 

本サイトの問題集を買われた方にはお伝えしましたが,2014年では腹膜透析液のイコデキストリンを使った中性腹膜透析液が開発されて糖尿病の持つ患者さんへの使用も可能となるなど,問われる分野はそれぞれですので注意したいですね。

また,出題数自体は少ないですが,午前午後に,必ず計算問題が出題されています。また普段の業務では聞きなれない言葉が設問内容にでるので焦らず取り組んで下さい。
(1-コンパートメント,2-コンパートメントなど・・・・・)

 

今後はどんな感じ?

透析液清浄化ガイドライン,診療報酬改定,地震などの災害対策,減災,被災による振る舞い,看護領域などは注目ある項目といえます。

セミナーや発表などでは,そういった内容も非常に多くなっています。災害では緊急離脱の方法の手段なども優先がかわっています。

また,オンラインHDFも話題は多いですが,IHDFも話題になりつつあります。

 

 

どの問題集がいい?

皆さんの施設によっては,業務に違いがあると思いますが,指定テキストに準じて勉強すれば大丈夫だと思います。

問題集だけに頼るのは避けるべきでしょう。 受験生様から,当ストアの問題集に関するお褒めの言葉をいただきますが,指定テキストを熟読することが第一と意見を頂戴しています。

あと指定テキストの内容分だけでは説明不足のところもありますので,各ガイドラインや問題集などを参照して自分の知識した方がいいと思います。他社様も含め,勉強の取っ掛かりを得るのであれば,解説がある問題集を絶対に選ぶべきでしょう。

 

試験勉強は,それなりの勉強量が必要となりますが,資格を取る以上に透析への関心も深まり,結果として透析医療へフィードバックできることになります。

 

以上より,まずは・・・

オススメの勉強法は,類似過去問となる問題集を購入し,覚えることだと思います。問題の雰囲気を掴むのは必要でしょう。指定テキストと問題集を比較して熟読し,傾向や問われる内容を把握する事が攻略の一歩だと思います。

ただ,問題集だけでクリアできるほど簡単な問題ではありません。近年,対策問題集の対策のため,本試験もそれを講じた出題をされているようです。そのため,重複になりますが指定テキストを重視した勉強スタイルをとる方がよいでしょう。

 

 

毎年試験形式は午前70問,午後70問のマーク式です。自分の採れる問題を優先して覚えていく方が点数につながると思います。
計算問題が難しい人は,単位などをヒントにするといいと思います。係数は単位がないから単位を消すような計算をするなど・・・・・
5択なので,分からなければ一つはマークしましょう。20%の確率で正解します。