透析技能検定試験2級の勉強方法について

試験自体は比較的,簡単だと思います。ただ午後に出題されるビジュアル問題に関しては,解答時間が限られているため,早い段階で判断が迫られますので,落ち着いて取り組む必要があります。

あと忘れがちですが,受験番号によってはモニターから席が離れてしまい,ビジュアル問題の映像が見えにくい場合があります。眼鏡などの持参も忘れずにしてください。

 

出題内容は,普段の透析業務(日常業務)についての理解があるかどうか問われる質問ばかりです。

穿刺部位や,透析の原理や返血,脱血の手順などです。また日常業務でも,患者さんの処方薬や検査データ,透析合併症などについても問われます。

また透析装置関係だけでなく透析回路構造関係や透析液関係,配管,排液,消毒液も聞かれます。
(例えば,抗凝固剤の注入ラインはどうしてポンプの後にあるのか・・・・・などです。)

それ以外にも採血方法,止血の方法,駆血の方法,シャント管理について,患者さんに聞かれても説明できる程度であれば比較的に簡単に合格する事が出来ると思います。

各学会のガイドライン等に準じて作成されているため,今現在,発表されているガイドラインなどを熟読さえすれば基本的は難しくはないと思われます。

出題内容には,その時々の時事問題も出題されます。診療報酬改定や水質加算点数,骨・ミネラル代謝などの検査値の変更などがあれば,問われる可能性が高いですね。

また,近年では地震により,患者さんや応援に駆け付けたスタッフ達は様々な施設での透析を余儀なくされました。その時に,血液回路の違いによるミスが多かったため,透析標準化回路が決定されました。
そう言った,時事問題を含めた学習も必要となるでしょう。

オススメの勉強方法は・・・・・

問題集を手に入れることだと思います。指定テキストが明記されていないので,始めて試験を受けられる方には不安を覚えます。
現在,刊行されている問題集は,過去に受験された意見などを基に作成されているので,過去問に近い問題を触れることが出来ると思います。その問題集を基にして,いろいろと勉強する範囲を広めることをお勧めします。
ただ,今刊行されている問題集は,個人やグループで出版されています。過去の問題のデータや基準値を変更せずに載せている可能性がありますので注意して下さい。

 

  
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